涌井がハムを完封締め!パ・トップタイの14勝目

[ 2009年9月8日 21:34 ]

日本ハムに勝利し、声援に応える西武の涌井秀章(右)とG・G・佐藤

 【西武5―0日本ハム】西武が首位の日本ハムを相手に連敗を3でストップさせた。先発の涌井は9奪三振で今季4度目の完封。リーグトップタイの14勝目を挙げた。打線は5回に3長短打などで4点を先行。G・G・佐藤が4安打4打点と活躍した。日本ハムは今季3度目の零敗を喫してしまった。

 ≪「勝てないのかな」…不安一掃≫西武の涌井は涼しい顔の裏に、強い決意を持ってマウンドに上がった。1日の楽天戦。3位を争うライバルに9回、逆転を許して敗れた。「前回非常に悔しい思いをしたので、絶対に勝ってやると思った」。エースとしての責任感を、149球の完封という結果で示した。
 過去4試合で計596球。夏場の力投続きに疲労を感じないはずはない。1~4回はいずれも得点圏に走者を進める我慢の投球だった。ただ、5回に初めて三者凡退に仕留めると、直後に打線が4点を先制した。
 ここから涌井はギアを一段上げたように緩急、制球の効いた本来の姿を取り戻し、最後まで得点を与えなかった。渡辺監督は「要所でいい球がいったし、勝てる投手はそういうもの。最後(9回)まで本人もいくつもりだった」と称えた。
 最近の3試合は好投しながら勝てず、涌井は「このままずっと勝てないのかな」という思いも脳裏をかすめていた。リーグトップに並ぶ14勝目は右腕の自信を取り戻し、3連敗中と苦しいチームを踏みとどまらせる価値ある白星となった。

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2009年9月8日のニュース