菊池、本気で激白「メジャーに行きたい」

[ 2009年9月8日 11:56 ]

メジャー志望を激白した花巻東・菊池

 10月29日のドラフト会議で最大11球団の競合指名も予想される155キロ左腕、花巻東の菊池雄星投手(18)が7日、スポニチの単独インタビューの応じ、現時点でメジャーが第1志望であることを明らかにした。

 「(日米)両方行けるんであれば、メジャーに行きたい」と宣言。日本球界からのドラフト指名が確実な高校生選手がメジャー直行の進路を選択すれば史上初のケースとなり、菊池が新たなパイオニアとなる可能性が出てきた。

 あの夏の激闘から15日…。岩手に戻った菊池の中で、メジャーへの思いは確実に、そして急速に高まっていた。
 「行きたいのはメジャーですね、完全に。筋書きのある人生は歩きたくない。人と違うことをやるから面白い。自分の人生なので後悔はしたくないんです。僕の試合のたびに米国から足を運んでくれた人(スカウト)の期待に応えたい」
 高校入学以来、漠然と描いていたメジャーへのあこがれ。それでも花巻東のユニホームを着ている以上は甲子園で優勝することだけを考えてきた。今夏甲子園の準決勝・中京大中京戦では背筋痛と腰痛の影響でわずか11球で降板。不完全燃焼での幕切れに、「日本でやり残したことがある」と一時は日本球界入りを示唆したこともあった。両親も同意見だった。
 しかし、自分の心にうそはつけなかった。「いつケガしてつぶれるかもしれないし、今しかいけないかもしれない。とにかくベストな状態で挑戦したいんです」。最近躍進がめざましい他のスポーツの10代選手の活躍も大きな刺激だ。「(ゴルフの)遼君とかを見ても世界の一線で活躍している。負けたくない」と話した。

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2009年9月8日のニュース