デーブ大久保コーチ来季復帰!西武低迷打線にカツ!

[ 2009年9月8日 12:16 ]

 西武が来季の打撃コーチとして、大久保博元編成部プロ担当(42)を現場復帰させる方向であることが7日、分かった。大久保氏は昨年、打撃コーチとして日本一に貢献。オフに退任した。しかし今季のチーム打率はここまでリーグ5位の・257と、打撃不振が4位低迷の原因の1つとなっている。そのテコ入れ策として、同氏を復帰させることになった。

85年3月1日 西武の新人捕手、卒業式で母校に100万円寄付

 大久保氏は昨年、「アーリーワーク」と呼ばれる大リーグ流の練習法や個別ミーティングなどを積極的に導入。加えて「デーブ」の愛称で知られる明るいキャラクターでベンチを盛り上げ、日本一達成の立役者の1人となった。球団首脳の1人は来季の復帰へ向けて「その件はすべてシーズンが終わってからになる」と語るにとどまったが、全日程終了後にも大久保氏の現場復帰が決まることになりそうだ。
 昨年は・270でリーグ2位だったチーム打率は、今季はここまで・257のリーグ5位に低迷。36本塁打の主砲・中村を故障で欠いているとはいえ、8月26日の楽天戦(Kスタ宮城)からはチーム39年ぶりとなる3試合連続零敗も喫した。駒不足の中継ぎ陣のテコ入れと合わせ、打撃陣の復調は来季への大きな課題といえる。
 大久保氏は昨オフ、プライベート上の問題などもあって1年限りで打撃コーチを退任。編成部プロ担当に就任し、自身の豊富な人脈なども駆使しながらセ・パ各球団の戦力を分析してきた。来年からの復帰となれば、試合を戦う上でその経験も大きな財産となる。
 渡辺監督は自身が監督に就任した07年オフ、「かつての常勝西武に戻したい。負けた時の責任は全部オレが取る。一緒にやってくれ」と、自らの強い希望で評論家だった大久保氏を招へい。それだけに昨オフの配置転換の際にも、球団に対してコーチとしての残留を強く望んでいた。依然としてその手腕を高く評価しており、復帰は指揮官にとっても心強い。現在リーグ連覇は厳しい状況ながら、来季はユニホームを着た「デーブ」が、再び熱血指導で打撃陣に活を入れるシーンが見られそうだ。

 ◆大久保 博元(おおくぼ・ひろもと)1967年(昭42)2月1日、茨城県生まれの42歳。水戸商から84年ドラフト1位で西武入団。92年5月にトレードで巨人移籍。同年15本塁打を放つなど最下位だったチームに勢いをつけたが、ケガにも泣いて95年に現役を引退。通算成績は303試合で打率・249、100打点、41本塁打。引退後は「デーブ大久保」の名でタレント活動やプロゴルファー転向などで活躍した。昨年西武打撃コーチに就任し日本一に貢献。今年は編成部プロ担当を務める。

続きを表示

2009年9月8日のニュース