明豊・野口「ホッとした」意地の8安打完封

[ 2009年8月17日 06:00 ]

 【明豊(大分)4―0西条(愛媛)】明豊の背番号1の左腕・野口が意地の8安打完封だ。「ホッとした。ヒットを100本打たれても、0点に抑えられたらいい」。直球の球速は130キロ台そこそこだが、緩急と絶妙な制球力で西条打線を翻ろう。3回までは2安打ずつを許したが、4回以降は2安打に抑えて、二塁を踏ませなかった。

 1回戦では遊撃手の今宮に先発マウンドを譲り、救援に回った。3日前に自ら監督に先発での登板を直訴。「チームが勝てばいいが、投げるならば(最初から)最後まで投げたい」とエースとしてプライドをのぞかせた。この日無安打の今宮も「野口の投球はリズムがあってホントに守りやすかった」と感謝した。今センバツでは2回戦で、準優勝した花巻東(岩手)に敗れた。先発して3回途中で降板した野口は「花巻東とまた戦うまでは負けられない」と力を込めた。

 ≪西条 秋山、今宮斬りも…≫投打でプロ注目の西条・秋山の夏は2回戦で終わった。最速150キロを記録したが、2発を浴び4失点。打撃でも2試合で1安打だけだった。だが「変化球は勝負どころで三振を取れたし、真っすぐも思い切り投げられた。悔いはない」。強打者・今宮との対決は、第3打席まで抑え、最後の打席は送りバント。「がっかり。勝負して三振を取りたかった」と残念そうだった。今後について「プロか大学かははっきりしていないけど、プロで活躍することが夢だった。投手として頑張っていきたい」と話した。

続きを表示

2009年8月17日のニュース