“逃げの直球”で被弾…小野寺2軍降格

[ 2009年8月17日 06:00 ]

 【西武6―7日本ハム】苦し紛れの1球が命取りになった。3点リードの9回。守護神の小野寺は1死二、三塁から稲葉に同点3ランを被弾した。2―1から決め球のフォークを2球続けて見逃され、フルカウント。満塁は避けたい場面でフォークを投げられず、ど真ん中に投じた、打者には見え見えの直球をフルスイングされた。1死から田中に与えた四球も外角へのボール球を続けた。逃げた投球と思われても仕方なく、小野投手コーチは「気持ちの入ってないヤツは使いもんにならん」と吐き捨てた。

 小野寺は左肩痛で離脱したグラマンに代わり5月中旬から抑えに。だが救援失敗が目立ち、チームが浮上できない要因となっていた。抑えに必要なのは制球力とハートの強さ。まさかのサヨナラ負けに渡辺監督は「最後を締められない。そんな投手を使ってるオレの責任」と言い、試合後に2軍落ちを決断した。4連敗で7月6日以来の借金生活。ベテラン西口を緊急昇格させ、安定感ある大沼かいずれかを守護神で起用するが、苦しい台所事情に変わりない。

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2009年8月17日のニュース