黒田痛っ…頭に強烈ライナー直撃、病院直行

[ 2009年8月17日 06:00 ]

ダイヤモンドバックス戦の6回、打球を頭部に受けて倒れ、車両に乗せられ運ばれるドジャース・黒田博樹

 【ドジャース3―4ダイヤモンドバックス】ドジャースの黒田博樹投手(34)は15日(日本時間16日)、先発した敵地ダイヤモンドバックス戦の6回、強烈なライナーを右側頭部に受けた。マウンドで昏倒(こんとう)した黒田はそのまま病院へ直行。幸いにも意識はあり、検査でも骨折などの異常はみられなかった。とはいえ、一晩安静は必要で一時的な離脱は避けられない状況となった。

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 その瞬間、球場全体が凍りついた。マウンドでは背番号18が頭を抱えて倒れている。3点リードの6回、先頭の代打ライアルの強烈な打球が黒田の右側頭部を直撃。打球は大きく跳ねてワンバウンドでスタンドに飛び込んだほどだ。「嫌な音を聞いた」とトーリ監督はじめトレーナーらがベンチを飛び出したが、黒田は横たわったまま動かない。静まり返るスタンドの中で、首などを器具で固定し、カートに乗ってグラウンドを出ると、フェニックス市内の病院へ直行した。
 球団トレーナーによると骨などに異状はなく「驚いている。CTスキャンで異常は見られず、出血や骨折もない。幸運だった」と説明。さらに黒田に意識はあり、打球の行方を気にしていたという。それでも「保護されていない頭部に、かなりの衝撃を受けたと予想される。今後の処置が大切」と慎重で、そのまま病院で一晩安静となった。
 自身2連勝中で、この日も5回まで2安打無失点と好投していた。「マウンドに上がれば、がむしゃらに投げるだけ」と闘志むき出しのスタイルで、今季一番といえる会心の投球を披露していた中での事故。「ショッキングだ」と話すトーリ監督は「予定通りにすぐに投げさせることは考えていない」として、回復状況に関係なく次回登板は回避する意向だ。離脱期間は未定だが、チームも本人にとってもあまりに痛いアクシデントとなった。

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2009年8月17日のニュース