常葉学園橘、初めての甲子園…痛快強攻策で2回戦突破

[ 2009年8月17日 12:48 ]

接戦を制し、笑顔で応援席へ駆けだす常葉学園橘ナイン

 【常葉学園橘7―6高知】常葉学園橘の痛快な強攻策が実を結んだ。相手左腕は140キロ台の直球を投げ込み、投手戦が予想された。だが常葉学園橘の打線は小技を使わず、14安打で7点を奪って打ち勝った。

 0―0の2回無死二塁と、3―1の6回無死一塁で、打席には1回戦で無安打3三振の川口。だが、いずれもバントのそぶりも見せず、2回は右前に先制打、6回は左翼線に二塁打を放った。川口は「監督が打てのサインを笑顔で出してくれたので、思い切り打てた。期待に応えられてよかった」と満足そうだった。
 川口が好機を広げた6回は、3点を奪ってなおも1死二塁。左投手に対し、ここで左の藤沢を代打に送った。結果は二ゴロで走者を進めただけだったが、後続に適時打が出て4点目を奪う。黒沢監督は「失敗してもチームを勢いづけた」と説明。定石にはない代打起用も、強攻策の一つと言いたげだった。
 昨夏に準優勝した系列校、常葉学園菊川(静岡)も強攻策で話題を集めた。常葉学園橘も大胆なチームで「うちらしい攻撃的な野球ができた」と黒沢監督。初の甲子園で自分たちの野球を貫き、2回戦を突破した。

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2009年8月17日のニュース