ハム 34年ぶりサヨナラ暴投で4連勝!

[ 2009年8月17日 06:00 ]

 【日本ハム7―6西武】笑いが止まらない。首位独走の日本ハムは延長10回2死満塁から西武・ベイリスのサヨナラ暴投で4連勝。球団史上34年ぶりの“珍事”となるホームを踏んだ中嶋は顔の前で右手を振った。「オレじゃないやろ」。恒例のウオーターシャワーから逃亡を図ったが、中堅付近で捕獲され“びしょぬれの刑”にされた。

 インフルエンザを発症した大野の代役として、この日出場登録されたバッテリーコーチ兼任の40歳。「自分なりの準備はしてきた」。9回守備から今季初出場を果たすと、初打席となった10回1死一塁でのバントが野選を誘う。2死一、二塁では田中の一塁強襲打で三塁を大きく回ると、最後は足がもつれながら赤ん坊の“ハイハイ”のように三塁へ戻った。これにはベンチもスタンドも爆笑したが、必死の形相のプレーが予想もしない結末を呼んだ。
 3点を追う9回1死一、二塁で起死回生の同点3ランを右中間へ放った稲葉が言う。「今年は競争を意識してやっている。誰が試合に出ていってもやれる」。土壇場で追いつき、代役選手がきっちりと役目をこなす。敗色濃厚な試合が一転して今季6度目のサヨナラ劇で貯金も26となった。
 「スタンドのファンも最後まで席を離れる人が少なかった。頼もしい選手がもう1人いるみたいだね」と梨田監督。北海道の小中学生にとって、この日が夏休みの最後の週末。子供たちには最高の夏の思い出となったはずだ。

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2009年8月17日のニュース