福留 11年連続2ケタ弾!103年ぶり大勝呼んだ

[ 2009年8月16日 06:00 ]

 【カブス17―2パイレーツ】カブスの福留孝介外野手(32)が14日(日本時間15日)、パイレーツ戦に5番・右翼で出場し、先制直後の初回に右越えへ今季10号3ラン。打線の爆発を呼び、17―2の大勝に貢献した。これでメジャーで2年連続、中日時代と合わせてプロ入り後11年連続2ケタ本塁打に到達。母校・PL学園の甲子園初戦突破に花を添えた。

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 前日まで5連敗の苦しみがウソのようだった。カブスが同地区最下位相手に、格の違いを見せつける大量19点の圧勝劇。打線の爆発を呼んだのは、前日の2番から5番に戻った福留だった。
 初回に3番リーの適時打で先制点を奪い、なお1死一、二塁で打席へ。カウント1―3まで1球も振らずにじっくり見極めた。「カウントが有利だったし、甘い球だけ待った」。内角寄りの92マイル直球を叩くと、打球は右翼席上段へと飛び込んだ。チーム事情で試合のたびに打順が変わりながらも、期待通りに主軸としての役目を果たした。
 福留の一発で火がついた打線は、続く2回に打者15人で10点の猛攻。2回までに14点を挙げたのは、実に球団103年ぶりとなった。福留も無死二、三塁から四球を選んでつなぎ、2度目のホームイン。今季最多を記録した本拠地4万1619人観衆が、得点のたびに大歓声を挙げた。
 これで福留は今季10本塁打。今季48試合を残して昨季の数字に達すると同時に、99年のプロ入り以降11年連続で2けた本塁打に到達した。「なぜかホームランだけは(2けた)打っていた」という中日時代は、首位打者を2度獲得しつつ、30本塁打以上も2度マーク。それでも「ホームランにこだわりはない。逆にもっとしっかり打っていればと思うぐらい」と話した。
 この日は母校・PL学園も甲子園で初戦に快勝。「ウチは甲子園に出ることじゃなくて、優勝することが目標」と話していただけに、節目の一発は後輩へのエールでもあった。首位カージナルスにはまだ4・5差。「とりあえず勝ったけど、大事なのはあした。しっかりした試合をしなきゃね」と次を見据えた。

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2009年8月16日のニュース