なぜだ?多田野のカモにされるロッテ打線

[ 2009年7月21日 22:29 ]

日本ハムの多田野の前に打線奮わず、力が抜けちゃう?ロッテベンチ

 【ロッテ3―7日本ハム】ノーヒットノーラン寸前まで追い詰められた前回対戦から、11日後の多田野との再戦。ロッテの攻撃は、劇的に改善されることはなかった。

 多田野には鋭いフォークボールがある。追い込まれると厳しいだけに、早めに打って出ていた。さらに2回、追い込まれてから中前に先制打を放った竹原が「コンパクトにはじき返すことだけを心掛けた」と話したように、不利な状況でも各打者に一定の工夫は見えた。
 だが、それも個人の努力の域を出なかった。多田野には今季ここまで既に3敗。チームとして狙い球を絞るなど、攻めをより組織的にすべき相手になっている。なかなか早いカウントで失投が来ず、ファウルなどで追い込まれ、最後はボール球のフォークを空振りする打者も多かった。後半の2点もフォークの落ちが鈍くなったところで奪ったもの。打線が前回と似たような状況に陥り、バレンタイン監督は「打者に指示を与えるのは打撃コーチの仕事」と、いら立たしげに言葉を濁した。
 多田野に7回3失点と好投され、今季の全勝ち星となる4勝目を献上した。同じ投手にこれだけ負けては「無策」と言われても仕方ない。

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2009年7月21日のニュース