甘い速球逃さず!松井秀、指名打者の真価発揮

[ 2009年7月21日 11:35 ]

サヨナラ本塁打を放ち、ナインに祝福されるヤンキースの松井秀

出たぁ~!松井秀、3試合ぶり安打はサヨナラ弾!!

 【ヤンキース2―1オリオールズ】ひざが悪くて守備をこなせなくても、指名打者という役目がある。そして、打つと見込まれ5番打者で起用された。松井秀が、1―1の9回裏に、メジャー自身2度目のサヨナラ弾。内寄り直球を鋭く振り抜き、右中間席へ運んだ。
 打ったのは速球主体の勝負が続いた6球目。95マイル(約153キロ)の真っすぐだった。松井秀は「前の回から球筋を見ていた。ストレート系というイメージで入った」。カウント2―2からの直球を「最後に一番甘く入ってきた」と逃さなかった。
 2試合無安打が続いていた。「内容は悪くない」と気にしなかったが、この日も3打席目まで無安打。その中迎えた一打サヨナラの打席で考えたのは「どうやってピッチャーに対応するかだけ」。雑念を払い、大きな本塁打につなげた松井秀は「うれしかった。(本塁打を確信したのは)打った瞬間」。ダイヤモンドをまわるにつれほおが緩み、ヘルメットを脱ぎ捨てて本塁を踏むと、後は同僚にもみくちゃにされた。
 劇的な勝利をもたらした松井秀だが、ロッカーに戻るともう浮かれてはいなかった。指名打者の見せ場は、打撃のみ。「(今後も)チームが勝つように打つだけ」と、決意のような言葉を口にした。(共同)

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2009年7月21日のニュース