岸 松坂以来の3年連続2ケタ勝利

[ 2009年7月21日 06:00 ]

5回1失点で10勝目を挙げ、3年連続2けた勝利を達成した西武・岸孝之

 【西武4-1オリックス】西武の岸が、チーム打率リーグ2位のオリックスを相手に5回1失点。昨季から8連勝と抜群の相性を見せつけた。球速が140キロを超えたのは105球中わずか2球だけ。“宝刀”のカーブとチェンジアップが窮地を救った。

 初回1死一塁。フェルナンデスに109キロのカーブを左翼線に二塁打されると「カーブを狙ってきている」と直感。大きく縦割れする100キロ台のカーブとは別に、右打者のひざ元にシュートしながら落ちる120キロ台のチェンジアップを要所で使い、打者に的を絞らせなかった。カーブとスライダーの合計は48球と、全投球の半分近くを占めた。

 岸はオリックス打線について「巨人と似ているから勝てるのかな」と昨季日本シリーズで手玉に取った強力打線と重ねた。強振するチームにこそ“宝刀”は威力を増す。これで対パ・リーグ15連勝。チームでは松坂(現レッドソックス)以来の新人から3年連続2ケタ10勝目を挙げた。

 ▼西武・渡辺監督(10勝目を挙げた岸について)悪いなりに試合を壊さない能力がついてきた。自分の仕事を果たしているところに成長を感じる。

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2009年7月21日のニュース