イチロー3安打で首位打者奪回!守備も魅せた

[ 2009年7月21日 06:00 ]

インディアンス戦の9回、マルティネスの本塁打性飛球をジャンプして捕球するマリナーズのイチロー

 【マリナーズ5-3インディアンス】マリナーズのイチロー外野手(35)が19日(日本時間20日)のインディアンス戦で打って、走って、そして最後は守りで魅せた。7試合ぶりの3安打で12日ぶりにリーグ打率トップの座を奪還すると、9回の三盗で史上9人目の9年連続20盗塁を達成。さらに9回2死ではあわや同点弾の大飛球を華麗にジャンピングキャッチし、チームの3連勝に大きく貢献した。

【試合結果


 自らのスーパーキャッチで試合を終わらせ、ご満悦なイチローがクラブハウスにいた。「あれで終わって、みんな喜んでるからやっぱりうれしいよね」。2点リードの9回2死一塁、イ軍マルティネスの打球は右中間深くへ高々と上がる。「捕ることしか考えてない」。背番号51は高さ3メートルのフェンスに到達すると、ジャンプ一番で本塁打性の当たりをもぎ取った。
 予感が的中した。「走者が出て(大飛球が)あるかもとだいぶ(後方に)下がっていた。割と落下地点まで時間がかからなかったんで良かった。そうやって余計なことを考えたから、打球が来たのかも」。珍しくグラブを高く掲げ、アウトと勝利を強くアピールした。
 幕開けもイチローから。初回に左前打で3点先制の口火を切り、7回は右翼線二塁打。9回にも右前打し、今季13度目の3安打で打率を・363に上げた。試合前まで1位だったマウアーは6打数無安打で打率・367から・358に急降下。無安打の翌日は「いつも大事」とうっぷんを晴らす固め打ちで、12日ぶりにトップに舞い戻った。
 以前「打率を上げるより、下がらない状態を早くつくる。それには(打席に)立つしかない」と語った。故障で開幕から約1カ月出遅れたマウアーは打数が少なく、打率の上下が大きい。イチローも開幕8試合を胃潰瘍(かいよう)で欠場したが、復帰後は全試合フル出場し、既に369打数はリーグ3位。変動幅の少ない打数まで、いかにして高打率をキープするかが首位打者への近道とみている。
 9回は三盗に成功し9年連続で20盗塁を達成。内野ゴロでダメ押しのホームを踏んだ。チームは3連勝で今季最多タイの貯金6。個人の記録と8年ぶりプレーオフ進出をかけ、イチローはすべてのプレーで輝き続ける。

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2009年7月21日のニュース