日米13球団注目も…慶応・白村の夏終わる

[ 2009年7月21日 06:00 ]

<桐蔭学園・慶応>7回、白村は、石田に勝ち越しの右前適時打を打たれる

 第91回全国高校野球選手権大会(8月8日開幕、甲子園)の地方大会は20日、37大会で252試合が行われた。神奈川大会ではプロ注目の右腕、白村明弘投手(3年)を擁する優勝候補の慶応が桐蔭学園に1―3で敗れ、4季連続出場を逃した。21日は南北海道、秋田、鹿児島で決勝が行われるなど41大会で235試合が行われる。

【試合結果


 【神奈川・慶応1-3桐蔭学園】試合後のベンチ前。慶応の白村は必死で笑顔を浮かべていた。3失点完投もむなしく3回戦で敗退。「思い切り投げたから悔いはない。いやあ楽しかった。でも力みすぎた」。泣き崩れる仲間に「わりい」と声を掛けると、こらえていた涙があふれ出た。

 神奈川大会史上初となる4季連続甲子園出場がかかった夏だった。初戦の登板を回避し、今夏初登板したドラフト候補右腕を視察するために日米13球団のスカウトが集結した。昨夏甲子園8強のエース田村(現慶大)らも見守る中、初回3四球と苦しい立ち上がり。自己最速148キロをマークしたが、2回に先制点を献上、7回にもスライダーを痛打され2点目を失った。8回は「僕の真っすぐをそう簡単にスクイズできないと思った。やれるもんならやってみろと思った」と強気で攻めたが、スクイズで追加点を許してしまった。

 6月に腰を痛め、投球の幅を広げるチェンジアップを習得しきれないまま夏に突入。さらに、力むあまりテークバックが大きくなった。多くのスカウト陣もセンバツ出場時のコンパクトなテークバックが影を潜めたことを指摘。モーションの大きさを突かれ、重盗を含む4盗塁を許した。それでもブレーブスの大屋国際スカウトは「天性のバネがある。上原(オリオールズ)みたい」と素質を認め、ロッテ・松本スカウティングバイザーも「上位(指名候補)に入る」と評価した。

 進路について母・郁子さんは「勉強して大学に行ってほしい」と話したが、白村は「親や監督と相談する」と21日にも話し合いの場を持つ予定だ。プロ注目右腕の夏はあまりにもあっけなく終わり、優勝候補が姿を消した。

 ◆白村 明弘(はくむら・あきひろ)1991年(平3)12月11日、岐阜県生まれの17歳。小学3年で野球を始め、中学ではボーイズリーグの岐阜ビクトリーズに所属。中3夏から投手を務める。慶応では2年秋からエースとなり、明治神宮大会で優勝した。家族は両親と弟。1メートル85、75キロ。右投げ左打ち。

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