マー君4安打完封!楽天4連勝だ

[ 2009年4月7日 20:45 ]

完封勝利した田中(左)から、ウイニングボールを頭を下げ受け取る楽天・野村監督

 楽天は7日、本拠地・Kスタ宮城でソフトバンクと対戦。6-0と大勝、開幕4連勝を飾った。先発・田中は9奪三振の好投で完封勝利。前日“完投宣言”をしていただけに、有言実行の活躍となった。

 開幕3連勝で臨んだ地元での初戦。躍進の予感を抱いて詰め掛けたファンの期待に、楽天の田中が最高の形で応えた。今季初登板は、4安打完封の快投。「やりました!」と、お立ち台で声が弾んだ。弱冠20歳とはいえ、役者が違う。

 力強さが際立った。1回に初球から3球続けて150キロ台を記録。スライダーさえ140キロに達した。「ボール球も際どいところにいっていた」と振り返ったように、制球も崩れなかった。4安打はすべて単打。当たっていた松中、小久保の中軸は完ぺきに抑え込み、三塁を踏ませなかった。

 WBCでは救援だったため、スタミナ面で懸念を抱えたままの開幕だったが、それも杞憂に終わった。「大舞台を経験したし、落ち着いて投げられた」。非の打ちどころのない124球だった。

 6連戦の初戦を1人で投げきった意義は大きい。楽天は開幕3連戦で救援投手を延べ14人もつぎ込んだ上、川岸が右ひじ痛で登録を外れた。野村監督は「大きいよ。今日はマー君の投球に酔っていた」とべた褒めだ。

 この日、桜の開花が宣言された仙台。スタジアムでも、期待の星が大輪の花を咲かせた。

続きを表示

2009年4月7日のニュース