“ハマキラー”高橋尚が流れ変える!

[ 2009年4月7日 06:00 ]

練習を終えた巨人・高橋尚は桜の下でジャンプする

 “ハマキラー”が流れを変える。7日の横浜戦(横浜)先発が予想される巨人・高橋尚成投手(34)が6日、川崎市内のジャイアンツ球場で先発投手陣の練習に参加した。リーグ3連覇と7年ぶりの日本一を狙うチームは、開幕カードの広島戦で2敗1分けと出遅れたが、ベテラン左腕は慌てず騒がず。通算21勝と抜群の相性を誇る横浜相手にチームを09年初勝利に導く。

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 気負いはない。2敗1分けで迎える2カード目の初戦。高橋尚は終始穏やかな表情のまま、ランニングや軽めのキャッチボールで汗を流した。
 「去年も開幕5連敗で優勝しているから今年も優勝だよ。必ず上向きになる時が来る。こっちには世界一の監督がいるからね。何の問題もない」
 横浜相手に通算21勝。プロ9年間で最も勝利を挙げるなど、相性の良さも後押しする。昨年も3勝1敗、防御率2・83。「相性がいいとか意識しないのがいいのかもしれないね。相手どうこうより自分を見つめ直すことの方が大事」と、自らの投球に集中する構えだ。
 2日に34歳の誕生日を迎えた。開幕戦の3日に家族とともに食事に出掛け、子供たちからは手作りの手紙で祝福された。「まだ蚊帳の外だから、早く投げたい気持ちはある。それを抑えながらだね」。昨季は開幕投手を務め、そこからチームは5連敗したが、10年目の今季は悪い流れを止める役割が回ってきた。
 チームは昨年の横浜戦は18勝5敗1分けと大きく勝ち越した。今年も容赦なく叩きに行く。横浜3連戦は高橋尚に続き福田、3戦目には開幕戦から中5日でグライシンガーを投入する可能性が高い。ブルペンで約50球の投球練習を行った助っ人は「真っすぐを低めに集めたい。間隔は問題ない」と語った。最初の1回りを5人ローテーションで回すのは、原監督の第2次政権では初めてだ。
 開幕カードでは投打のかみ合わせが悪く、重苦しさが残った。それでも高橋尚は言った。「万全だし、いいイメージでオープン戦を終われた。村田がいるのといないのでは大きな違い」。自信はある。ベテラン左腕が平常心で今季初勝利をつかみにいく。

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2009年4月7日のニュース