重圧に負けず、サイ・ヤング賞投手にも勝った!

[ 2009年4月7日 12:14 ]

パドレスとの開幕戦で勝利投手となったドジャース・黒田

 【ドジャース4―1パドレス】大きく息を吐いてボールを握り直す。ドジャースの黒田は伝統球団の開幕投手としてプレートに向かった。1回。先頭打者への初球。甘く真ん中に入った球を右翼線二塁打された。これをきっかけに1点を失ったが、「気持ちを切り替えられた」と話したように本来の投球を取り戻す。

 6回に満塁として降板したが、2回から5回まで許した走者はわずか1人。好調とは言えない中で一昨年のサイ・ヤング賞投手、ピービに投げ勝った。「チームもピービには勝ってなかった。監督も期待して指名してくれたと思うし、勝てて良かった」
 日本選手では開幕投手で白星を挙げたのは野茂に続いて2人目。広島時代に5度の経験があるとはいえ、重圧のかかる中での登板で大役を果たした。「少しでもそういうところに名前を刻めるのはうれしい」と素直に喜んだ。
 サンディエゴは昨年デビュー戦で初勝利を挙げた思い出の地。ただ新人として投げた昨季と今季では立場が違う。6回に途中降板したことを挙げて言う。「きょうは救援投手に助けられた。今度いつか救援投手を助けられれば」。伝統球団のエースとしての1年がスタートした。(共同)

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2009年4月7日のニュース