アニキおおはしゃぎ!阪神9回大逆転サヨナラ勝ち

[ 2009年4月7日 19:53 ]

9回阪神2死一、二塁、金本が右翼線に逆転サヨナラ二塁打を放つ。投手永川、捕手石原

 【阪神11-10広島】プロ野球阪神は七日、兵庫県西宮市の甲子園球場で広島と対戦し、第2期リニューアル工事を終えた新しい本拠地での開幕戦に4万6000人を超える大観衆を集め、11―10で逆転サヨナラ勝ちした。初回に広島のブラウン監督、8回には阿部が危険球で退場と荒れた試合は、乱打戦となった。5点を追う阪神は8回に2点を加え、9回は赤星、鳥谷の適時打で1点差。なおも2死一、二塁から金本が逆転の2点二塁打を放った。金本はこの日3安打5打点。これまで不調だったメンチも3安打と、本拠地で虎打線が生き返った。

 珍しく大はしゃぎした。それほど、しびれる一打だった。9―10の9回に逆転のサヨナラ2点二塁打を放った阪神の金本は「まだ興奮している」と息を弾ませた。
 7回に一挙7点を奪われ、敗色濃厚。それでもあきらめず、小刻みに得点を重ねた。7―10の9回に赤星の適時打でまず1点。さらに二死後、鳥谷の左前打で1点差に迫った。2死一、二塁でカウント2―3。「(打つ、打たないで)天国と地獄。最高の集中力を出しました」と金本は言った。永川が投じた球に振り負けず、右翼線に打球を運んだ。2者が生還すると、高々と腕を振り上げた。
 これで開幕から4試合連続で適時打を放ち、4戦連続の複数安打。真弓監督は「ここまでやってくれるとは。予想を超えている」とうなった。
 2年連続の手術明け。実戦的な練習を控え、スライディングをしたのも、この日の三回に本塁に突入した時が初めてだった。そんなぎりぎりの状況下のプレーにも、鉄人は「(試合に)出ている以上は万全」と言い切った。
 「まだチームが勢いに乗っていない。波に乗るまで食い下がりたい」と金本。中心はもちろんこの男だ。

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2009年4月7日のニュース