「思い切り振った」小柄な9番が均衡破る

[ 2009年4月2日 17:10 ]

<清峰・花巻東>7回表清峰2死一塁、橋本が中越えに決勝の二塁打を放つ

 【清峰1―0花巻東】この試合唯一の得点をたたき出したのは、167センチの小柄な9番打者だった。好投のエースを援護した清峰の橋本は「足を引っ張ることの方が多かった。どうにかして貢献したかった」とほっとしたような表情だった。

 7回2死一塁の場面で、打席が回ってきた。準決勝までは12打数2安打で、打率は1割台と苦しんでいた。3、5回の打席では送りバント。1番の屋久につなぐことだけを念頭に置いていたという。カウント1―1から高めにきた144キロの真っすぐをはじき返し、均衡を破る適時二塁打。「直球に絞っていた。思い切り振った」と舌が滑らかだった。
 7番で起用された準決勝では4打数無安打に終わった。昨秋、中堅からコンバートされた遊撃の守備でも前の試合までに3失策を記録。決勝では定位置の「9番」に戻ったことで、気楽に試合に臨んでいた。
 試合後は大観衆を前に、完封した今村とともにお立ち台に。「どうしてインタビューを受けているのか分からない。めったにないので」と恥ずかしそうに笑った。

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2009年4月2日のニュース