松井秀、開幕遅らせたWBCに“感謝”

[ 2009年4月2日 08:47 ]

 【ヤンキース8-5フィリーズ】1ボールから顔付近の球をのけぞってよけた。直後に外角いっぱいでストライクを取られた。それでも甘い球がくれば難なくたたける。「完ぺきな当たりでした」。4球目のチェンジアップを右越えにたたき込んだ松井秀は、気持ちよさそうに振り返った。フロリダ最後のオープン戦となったフィリーズ戦で3号本塁打を放った。

 本塁打は4回、左腕ハップが相手だった。3回には先発のドレーベックからライナーで左前打。6回は抑えのリッジから四球を選んだ。「実戦に関してはある程度できたと思う」。打席での対応に不安はない。
 キャンプ終盤になっても「まだ炎症が抜けきらない感じ。また水がたまったり、腫れが出たりしなければいいですけど」と昨年9月に手術を受けた左ひざに不安を感じていた。それだけにWBCで開幕が約1週間遅れたことは大きかった。「個人的には少しでも時間があるのはありがたい。去年はもう開幕していたわけですから」
 日程を味方につけ、スロー調整を“完成”させた。米国で7度目となる開幕戦を待つ気持ちは、穏やかだろう。(共同)

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2009年4月2日のニュース