オガラミクルクル!クルーンカ~ブは遅球!魔球!

[ 2009年4月2日 06:00 ]

<巨人シート打撃>クルーンのカーブは物凄い“遅球”だった

 巨人のマーク・クルーン投手(36)がシート打撃に登板。習得中のカーブで小笠原、ラミレスから空振り三振を奪った。自軍の開幕オーダーを相手に、3人目で小笠原を迎えると、クルーンは鶴岡のサインに首を振り、決め球にカーブを投じた。思わぬ“遅球”で小笠原は腰砕け。ラミレスにもカーブで連続三振。最後の李スンヨプにはカーブでファウルを奪って追い込むと、直球で詰まらせて遊ゴロに。カーブの残像を利用したのだ。

 「まだ1点差の緊迫した場面では無理。3点差の時に使ってみて抑えられたら、増やしていきたいね」。クルーンはそう謙そんしたが、ラミレスは「切れがあって良かった。ぜひ実戦で使ってほしいね」と推奨。カーブの球速は110キロ台で、日本最速162キロを誇る直球とは実に約50キロの緩急がある。
 昨季は41セーブで来日4年目で初の最多セーブを獲得。だが制球難や直球に頼った投球で安定感に欠ける場面が目立った。「5年目だし何か違うことをしないと。投球の幅を広げたい」。今季は日本ハムで守護神だったM・中村が加入。安定した結果を残せなければ、いつ配置転換されてもおかしくない。カーブは昨季公式戦で4球投げ、ストライクは1球しか入らなかったというが、あきらめずにキャンプから練習してきた。新境地を開拓した守護神がチームをリーグ3連覇に導く。

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2009年4月2日のニュース