レッドソックス終戦…松坂「連覇したかった」

[ 2008年10月21日 06:00 ]

<レイズ・レッドソックス>ベンチで出番を待つ松坂だが、最後まで呼ばれることはなかった

 【レッドソックス1―3レイズ】願いはかなわなかった。レッドソックスの敗退が決まると、松坂は待機していたブルペンから足取り重くベンチへと引き揚げた。志半ばでメジャー2年目が終わり「やはり負けて終わるのはきつい。連覇したかった」と肩を落とした。

 歓喜のマウンドに立つはずだった。守護神パペルボンの疲労が激しく、首脳陣から急きょ抑えでの起用を指示されていた。「後ろ、締めに行く時は任せるということだった。去年の僕だったらなかったと思う。投げたかった」。6回終了とともにブルペンに向かい、7回表と裏の間には左翼手ベイとキャッチボール。2点を追う8回にもブルペンで肩慣らし。味方の反撃を信じて準備を整えていた。
 連覇こそ逃したが、収穫の多い1年だった。メジャー1年目の昨季は15勝12敗。オフには「負け数を減らしたい」と明確な目標を立てトレーニングに励んだ。そのかいあって今季は日本での開幕投手も務め、チーム勝ち頭の18勝3敗、防御率2・90。一時右肩痛でDL入りしタイトルこそ逃したが、1人で15も貯金を稼ぎ、充実感と手応えも得た1年だった。
 帰り際には喜ぶレイズを見て「岩村さんにはこの勢いで頂点にいってほしい」とエールを送った。自身に関しては「すべて満足できるわけじゃない。今年駄目だった部分は来年出さないよう反省したい」と力強く語った。連覇を逃した悔しさは、来季必ず晴らしてみせる。

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2008年10月21日のニュース