“眠れる獅子”を起こしたスウィーニー

[ 2008年10月21日 23:06 ]

1回、石井義の二塁打で追加点を許し、マウンドでさえない表情のスウィーニーと捕手鶴岡

 【日本ハム4―9西武】日本ハムの選手は力なく西武ドームの長い階段を上り、帰途に就いた。梨田監督は「初回の4失点がね…。反撃も、もう少し早ければ」と肩を落とす。投打で精彩を欠き、3年連続の日本シリーズへ後がなくなった。

 寝ていた獅子を目覚めさせてしまった。第2、第3戦とダルビッシュ、武田勝はコースを突き、緩急を使って西武を抑え込んだ。だが、スウィーニーは単調な投球で1回に4失点。3回を10安打7失点で試合を壊した。
 打線は6回まで2安打無得点、10三振。1回、2四球などで1死一、二塁としたが、高橋、スレッジが連続三振で石井一の立ち上がりを突けず、自軍とは逆に試合をつくらせてしまった。
 1、2番がともに2安打、7番ボッツは3安打と気を吐いたが、3―6番からは快音なし。4番の高橋は「中軸が打てないと、こういう結果になる。情けない」と唇をかんだ。
 第5戦に敗れれば、ダルビッシュの控える第6戦を待たずに敗退が決まる。「始まる前から追い込まれているようなもの」と梨田監督は気丈に話したが、連勝の勢いは止まり、がけっぷちに追い込まれた。

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2008年10月21日のニュース