ヤンキース“静かな10月”水面下では…

[ 2008年10月21日 09:07 ]

 ヤンキースが静かな10月を送っている。13年続いていたプレーオフ進出が途切れた。ヤンキースタジアムで10月に試合がないのは、ストライキでシーズンが途中で打ち切られた1994年以来となる。そんな中、来季に向けての動きが水面下で始まっている。

 今季が契約最終年だったキャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)が3年間契約を延長し、来季12年目のシーズンに臨む。日本選手は来季の構想にどう絡むのか。
 9月に左ひざの手術を受けた松井秀は、米メディアで一塁手挑戦が報じられた。だがキャッシュマンGMは再任会見で「その案にはひかれない」と否定した。
 ダンカンら若手が注目された今年も、結局、松井秀の安定した打撃が飛び抜けていた。チームは先発投手補強を最優先に考えており、松井秀のライバルとなり得る野手獲得は考えにくい。ひざの状態さえ安定すれば、来季も指名打者を任されるだろう。
 一方でキャッシュマンGMは「日本の投手のスカウティングは野手とはわけが違う」と井川獲得の“失敗”を認める。5年契約の2年目を終えた左腕は大リーグ昇格の前提となる登録選手枠(40人)から外れており、来季も厳しいシーズンを迎えることになる。ただマイナーでの14勝で、移籍のチャンスは広がった。トレードに関し、より積極的な動きがあるはずだ。(共同)

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2008年10月21日のニュース