4番で本領発揮 ウッズ決勝弾で中日突破!

[ 2008年10月21日 06:00 ]

<神・中>9回2死三塁、ウッズは決勝の左越え2ランを放つ

 【中日2―0阪神】巨人の待つ東京へ向けて打球が伸びる。オレ竜の底力。中日・ウッズは打った瞬間、それと確信して両手を広げた。主砲が阪神の切り札を打ち砕き、すべては決した。

 「見応えがあっただろう。抑えのエースと4番打者の対決。これが野球のだいご味だよ」
 落合監督までが試合を離れて見入ったのは9回だった。初めて三塁まで走者を送って2死。マウンドの藤川に打席のウッズが対じする。カウント2―3。真ん中高めに来た150キロ直球を完ぺきにとらえ、決勝2ランが左中間席に消えた。「藤川はストレートが一番いい投手。2番目の球を打たれたら悔いが残る。だから狙った」。力と力。その勝負を制したウッズは笑って続けた。「負けたらワールドシリーズに行くつもりだった。自宅が近いタンパベイ(レイズ)の応援にね」
 それにしても短期決戦の強さはどうだ。CS通算7勝1敗。昨年に続いて第2ステージに駒を進めた。「これが天王山というものだ」と振り返った落合監督は「ウチは経験している強みがある。阪神には負けっ放しだったけど、今年一番のゲームをしてくれた」。シーズン終盤は不振で5番に降格したウッズをこのCSで4番に戻し、その主砲が信頼に応えた。
 第2ステージは昨年と同じ巨人が相手。ウッズは言った。「タフなチームだ」。今年はアドバンテージの1勝が巨人にある。それでも、今は勢いと経験が違う。V逸からの連続日本一へ道は確かに開けている。

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2008年10月21日のニュース