ヤンキースファン 「ルースが建てた家」に別れ

[ 2008年9月22日 10:51 ]

オリオールズ戦前に最終戦のセレモニーが行われたヤンキースタジアム

 米大リーグ、ヤンキースの伝説の本塁打王ベーブ・ルースにちなんで「ルースが建てた家」と呼ばれるニューヨーク、サウスブロンクスのヤンキースタジアムが21日(日本時間22日)、最後の試合を迎えた。86年の歴史を終え、戦いの場は来季から隣接する新球場に移る。ファンはそれぞれの思いを胸に最後の試合を観戦した。

 ブロンクス育ちのロバート・ビレガさん(34)はガールフレンドのコートニー・コッチさん(26)から誕生日プレゼントにこの試合の入場券をもらった。「ここがなくなったら、僕の子ども時代の思い出もなくなる。この球場の代わりなんてない」と最後を惜しんだ。「僕はすごく荒れた地区で育った。でもここは落ち着ける場所だった。この雰囲気が次の球場にもあるといい」と話した。
 ビル・クロフォードさん(55)はブロンクス出身の家族の歴史を誇らしげに語った。「祖父が(ヤンキースタジアム)最初の試合をここで見た。父はルー・ゲーリッグ・デーを観戦した」。一緒に連れてきた息子のジョンさん(18)とグラウンドを見詰めた。(共同)

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2008年9月22日のニュース