CS進出1番乗り!巨人負けない11連勝

[ 2008年9月22日 18:12 ]

7回、大竹から死球を受けて倒れる小笠原

 【巨9―1広】打ち始めたら、もう止まらない。とにかくよく点を取る。巨人は好調な打線が打ちまくり、1989年7月以来の11連勝。リーグ一番乗りでクライマックスシリーズ(CS)進出も決めた。

 まずは中軸の一発が飛び出す。1回にラミレスが右越えに先制の41号2ラン。3回には小笠原の32号2ランで中押しした。原監督が「早い回で主導権を取れると、こっちのリズムになる。大きかった」と振り返った2発で試合の流れを引き寄せた。

 小笠原とラミレスのアベック弾が出ると、これで14戦全勝。さらに14度のそろい踏みは1968年の王、長嶋と並ぶ球団記録にもなった。互いに力量を認め、切磋琢磨し合う2人は「偉大な先輩に並べて、とても光栄」と口をそろえた。

 前後を打つ選手も負けていない。1番亀井が4、6回と貴重な適時打を放てば、7回には李スンヨプと坂本の適時打などで3点を追加する。上位から下位まで切れ目のない打線に、篠塚打撃コーチは「みんな状態がいい。狙った球をしっかりとらえられている」とほおを緩めた。

 それでも指揮官は手綱を緩めない。「何度も言うが、後ろは振り向かない。前を見据えるだけ」。残り12試合、優勝だけを見据えている。

 ≪高橋尚、8回1失点≫巨人先発の高橋尚は今季最長の8回を投げ、1失点と好投した。
 140キロ台後半を計測した直球に加え、手元で沈むシンカーや緩急をつけるカーブが有効で、10三振を奪った。「阿部の強気なリードで乗っていけた。大量得点もあって粘れた」と納得の134球で、7勝目を挙げた。
 優勝を目指すチームにとっても、高橋尚の復調は大きい。左腕は「連勝は投打がかみ合っている結果。大事な試合が続く中、自分の仕事ができれば」と話した。

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2008年9月22日のニュース