石川プロ初勝利!阪神Vへ再スタート!

[ 2008年9月22日 18:25 ]

プロ初先発でプロ初勝利をマークした阪神・石川

 【神3―2横】阪神は最大13あったゲーム差を、21日には巨人に並ばれた。残り14試合となり、3年ぶりのリーグ優勝へ仕切り直しとなる大事な一戦で、プロ初先発のルーキー石川が躍動した。

 140キロ台の直球に、スライダーとフォークボールを織り交ぜ、3回2死までノーヒット。ただ、4回には一発を浴びた。一死から村田に安打を許し、吉村には左翼手の金本が一歩も動けないほどの特大2ランを打たれた。それでも、失点をそこで食い止めた。
 5回二死満塁のピンチでも村田を迎えた。しかし、最後はリーグ屈指の強打者を146キロのストレートで見逃し三振に切って取った。5回2失点でベンチの期待に応えた石川は「気持ちだけでは負けないようにと思い切り投げた。ホームランは反省しないといけない。コントロールの大切さを痛感した」と話した。
 上武大から大学生・社会人ドラフト3巡目で入団した右腕。初先発で勝利を飾ったのは、昨年の小嶋に次いで球団6人目だ。また1人楽しみな逸材が加わった。

 ≪阪神 8回から藤川投入≫ブルペンからの内線電話が鳴った。「(藤川が)行けますという電話」と岡田監督。3―2の8回。今季初めて8回の頭から守護神を投入した。早い仕掛けに、勝ちに飢えた阪神の姿が見て取れる。継投がはまった。
 「何回からでも行ける準備はしていた。イメージできていた」と藤川。3連敗だった巨人3連戦では出番がなく、登板間隔が空いていたこと。八回の横浜は内川、村田、吉村と右が続くこと。いろんな条件が重なっての登板で、期待に応えた。
 8回は村田に安打を許しただけ。9回も平野の悪送球で走者を出したが、最後は斉藤俊を二飛に打ち取った。阪神の先発マウンドにはルーキーの石川が初めて上がり、何とか勝ち星を付けたかった。終盤まで1点差。さらに巨人との優勝争い。胃が痛くなるような展開でも「残り13試合にシーズンが凝縮されている。面白いでしょ」。この屈託のなさが心強い。
 自分の投げる機会がなければ「出られない無力さを感じる」と言う。決して藤川のせいではない。だが、その無力さが重なるほど、マウンドで背番号22のすごみは増す。

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2008年9月22日のニュース