新球場客席は豪華で最新に　最高２５００ドル

建設中の新ヤンキースタジアム

　来季オープンする新ヤンキースタジアムの建設の着想は単純だ。伝統のフィールドに、最新の客席。ニューヨークに新しい顔が誕生する。

　現球場のフィールドは中堅まで約１２４メートルで、左中間が約１２２メートルと深いのが特徴。新球場は同じサイズと形状で、しかも東西南北の向きもそのままのフィールドが再現される。場所も通りを挟んだ向かい側だ。
　一方、観客席は大幅に変わる。収容人員を４０００人以上減らし、立ち見席を含めても５万２３２５人。その代わり、１９室あった高級スイートを５６に増やし、パーティースイートと名付けたテーブル席を４１０新設する。現在４カ所にあるラウンジやレストランは１４カ所に増える。マンハッタンの高級住宅の快適さを味わいながら、ブロンクスで伝統の戦いを見る。
　観客にとって心配なのは、バックネット裏８列目までが１席５００ドル（約５万３０００円）―２５００ドルというチケットの値段。だが、低価格帯の２万５０００席は入場料の据え置きが決まっている。（共同）