阪神 必死の継投も通じず3連敗

[ 2008年9月21日 21:48 ]

8回、無死満塁のチャンスを生かせず、重い足取りで守備に向かう金本(左から3人目)ら阪神ナイン

 【阪神5-9巨人】必死の継投が全く通じない。阪神の岡田監督は「(巨人に)勢いがあったなあ」と力なく言った。阪神は首位攻防3連戦に3連敗。ついに、巨人と同率の首位に並ばれた。

 金本の2打席連続本塁打で2―0とリードして迎えた5回。そこまで内野安打1本に抑えていた岩田がつかまった。1点を返され、なお1死満塁。鈴木尚に右中間に2点二塁打を浴び、逆転を許した。ここで、渡辺にスイッチ。渡辺が代打高橋由を空振り三振に取ったまでは良かった。

 続く小笠原には、左腕の江草。だが四球を与えて二死満塁とピンチを広げる。「一番(相手の勢いを)止めにいくところ」(久保チーフ投手コーチ)と、ここで17試合連続無失点中だったアッチソンを投入した。その頼みの右腕がラミレスに2点中前打を許し、さらに李スンヨプには3ランを浴びた。この回だけで、8失点。惜しみなくつぎ込んだ中継ぎ陣が、巨人打線にのみ込まれていった。

 22日からは甲子園で横浜と4連戦。さらに27日には巨人戦が控えている。「これで振り出しや。そういう気持ちでやるしかない」と開き直った岡田監督。大声援を背に、阪神は息を吹き返すことができるのだろうか。

 ≪アニキの2打席連発実らず≫阪神は2、4回に金本が2打席連続本塁打を放った。首位攻防3連戦で初めて先手を取ったが、後が続かなかった。

 ここ最近打率が下がっていた金本。それでも、2回の先制弾は上原のフォークボールをうまくすくい上げ、4回は真ん中高めの失投を見逃さなかった。九回にも右安打を放って3安打と孤軍奮闘したが、大一番の大敗に、厳しい表情のまま球場を後にした。

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2008年9月21日のニュース