「長かった」虎キラー内海、３年連続１０勝

＜巨・神＞１回無死一塁、内海は平野の送りバントでベースカバーへ入ろうと一塁へ走る

　【巨人９―１阪神】苦しかった。８月２６日の横浜戦（東京ドーム）以来の白星は３年連続２ケタとなる１０勝目。球団の左腕では７９年の新浦以来２９年ぶりだ。“４度目の正直”で節目の１勝を挙げた内海は「長かった。正直、ダメかと思っていた」と素直に喜んだ。

　過去３試合で白星がなく、自身もチームも負けられない一戦。力みから序盤はピンチの連続だった。初回１死満塁は鳥谷、関本を抑えて無失点。２回１死満塁では一塁・李スンヨプの好守に助けられ最少失点で切り抜け、８回を１失点にまとめた。
　前回１２日のヤクルト戦（東京ドーム）は６回途中７失点で降板。開幕からの疲労がたまり登板回避も検討されたが、ランニング量を減らすことで、この日に合わせた。着実にエースの階段を上る左腕は「家族が支えてくれたおかげ」と聡子夫人のサポートに感謝した。