初ＰＯ王手！ホーガンも“岩村イチバーン”

＜レイズ・ツインズ＞プレーオフ進出マジックを「１」とした岩村は人さし指を立ててナインを出迎える

　【レイズ１１―１ツインズ】岩村がイチバ～ンだ！レイズの岩村明憲内野手（２９）が１９日（日本時間２０日）ツインズ戦で自己最多の４得点を記録し勝利に導いた。２０日のツ軍戦に勝てば球団初のプレーオフ進出。敗れても他球団の結果次第で進出が決まる。この日はレイズの大ファンというプロレスラーのハルク・ホーガン（５５）が観戦。試合後にはクラブハウスを訪れ、世界一になった際には岩村に祝福の必殺技「アックスボンバー」を叩き込むことを約束した。

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　勝利の余韻がわずかに残るクラブハウスに試合から３０分以上たってホーガンはやってきた。岩村が帰宅の途についた後だったが、自慢のヒゲに長髪をなびかせた大男の興奮は収まらない。関係者に何度も世界を獲った必殺技アックスボンバーを次々に見舞うと「アキ（岩村は）イチバーン！」と右手ひとさし指を突き上げた。
　「アキのことが大好きだ。ユニホームのすそを上げてのオールドスタイルの着こなしも最高。ワールドシリーズに出たらアックスボンバーだ！」
　フロリダ州タンパに住み「弱いころからレイズを応援している」というホーガンの心を岩村は完全につかんだ。初回、外角低めに落ちる変化球に対応し、左翼線に運ぶ三塁打。「うまく打てた。自分らしい打球」と自画自賛した一打が打線爆発の合図になった。岩村が先制のホームを踏んだ後に３連打でこの回３得点。２回にも３点を奪い序盤で試合を決めた。
　２打席目以降も敬遠、四球、二ゴロ失策で出塁。メジャー２年目で初の４得点を記録した。「評価できると思う。ヒット以上に相手にプレッシャーをかけられたのが大きい」と胸を張った。岩村が今季２得点以上した試合はこれで１４戦全勝。守備でも２併殺を完成させた。
　球団創設１１年目で初のプレーオフ進出へあと１勝だ。２０日のツインズ戦に勝てば、ワイルドカード以上が確定する。敗れてもヤンキースとホワイトソックスがともに敗れれば進出が決定するが、もちろんナインは勝利しか頭にない。「満員の中でプレーできることがうれしい。楽しみです」と岩村もその瞬間を心待ちにしている。そしてホーガンも同じだ。「あしたはアキと写真を撮ろう。みんなカメラを持ってこいよ！」とシャンパンファイトでの大暴れを誓った。