福留のカブス 100年ぶりへの第一歩

[ 2008年9月21日 15:14 ]

ナ・リーグ中地区優勝を決め、ジョンソン(9)と抱き合うカブス・福留

 【カブス5―4カージナルス】1点リードの9回。最後の打者が倒れると、4万人を超えるファンの歓声の中、カブスの選手たちがマウンドに。福留も笑顔で右翼から駆けつけ、歓喜の輪に飛び込んだ。

 4回までに5点をリード。福留は4回無死二塁で外角速球を「狙って打った。(走者が進めば)何でも1点になる」と、二ゴロで追加点のおぜん立て。次打者のスクイズで奪った5点目が、勝利に結び付いた。
 大物選手を集め、年俸総額が1億ドル(約107億円)を超える球団にとって地区優勝は当然ともいえる。だが、これが100年ぶりのワールドシリーズ制覇につながる第一歩という意味で、昨年とは違う。2けた勝利の投手がそろった先発陣、80打点以上の打者が4人もいる切れ目のない打線と、地区制覇は危なげなかった。
 これまで「自分はあまり先のことは見ない」と慎重だったピネラ監督も強気になっているのか「みんな本当によくやってくれた」と言うと、プレーオフへ勢いを付けるようにビールを一気に飲み干した。
 シャンパンファイトを満喫した福留も「目標はまだ先」と話す。そう言いながらも「きょう1日は楽しみたい」。長男颯一(はやと)ちゃんを抱き、和枝夫人と記念撮影。レギュラーシーズン最大の目標達成に「ここまであっという間だった」と感慨深げだった。(共同)

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2008年9月21日のニュース