加藤C 王監督と極秘接触、監督要請はせず

[ 2008年9月21日 06:00 ]

<ソ・西>会談を終え握手を交わす王貞治監督(左)と加藤良三コミッショナー

 プロ野球の加藤良三コミッショナー(67)は20日、球場視察の一環としてヤフードームを訪れ、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)監督候補として注目されるソフトバンク・王貞治監督(68)と事前に極秘接触していた事実を明らかにした。

 この日は王監督との面会を報道陣に公開。雑談に終始した加藤コミッショナーは、その後の取材に「別途ご意見を伺う機会がありました。WBCの監督とかではなく日本の野球のあり方など幅広い観点から質問させていただいた」と答えた。日時、場所については「人間の基本的な信義上明らかにできない」とかわしたが、今月1日の実行委員会で人選を一任された直後の3日か4日で、ソフトバンク遠征先の札幌とみられる。
 これを受けて王監督も事前接触を認めながら就任要請については「ないです」と断言。「むしろよかった。断ると失礼になるから」と続けたが、健康上の理由で2大会連続のWBC監督就任は無理という思いを伝えたものと思われる。加藤コミッショナーも「WBCは09年のあと13年に行われる。中長期的ビジョンも必要」と話し、王監督を外して候補を絞り込んでいることを示唆した。

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2008年9月21日のニュース