東北高と被害者 暴行報告にズレ

[ 2008年9月21日 06:00 ]

 甲子園常連校の東北高校(仙台市)が野球部内で暴力行為があったとして秋の県大会への出場を辞退した問題で、「暴行」について、東北高が日本高野連側に報告した内容と、被害に遭った部員の親が高野連に相談した内容が食い違っていることが20日、分かった。

 宮城県高野連によると、東北高は16日午前、暴行について高野連に報告。その内容を基に東北高は16日夜に記者会見、「13日に部員1人がグラウンド内で1人を3発殴った。夕方には部室で、殴られた部員が反省していないと、別の部員が10発程度殴った」と暴行したのは2人と説明した。
 しかし、16日夕に被害部員の親が高野連に「謀議的な集団リンチで、部室前に見張り役がいた」という内容を伝えた。「中心選手が指示するなど加害者は3人」など、当事者数や暴行程度にも相当違いがあるという。
 日本高野連は東北高に対し、次回の審議委員会が開催される10月中旬までに報告書の再提出を求めた。宮城県警泉署は20日までに被害届を受理、捜査を始めている。

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2008年9月21日のニュース