岩隈7連勝!完投で20勝王手!

[ 2008年9月16日 21:04 ]

3安打1失点で完投し、19勝目を挙げた楽天・岩隈

 【楽6―1日】楽天の岩隈が3安打1失点で完投し、7連勝で19勝目を挙げた。6回1死まで無安打の好投を見せた。打線は7回に代打高須の適時打と失策で2点を先行。8回にセギノールの3ランなどで4点を加えた。

 最後まで球の切れは衰えなかった。9回2死一塁で迎えたスレッジを、130球目、147キロの速球で力のない遊ゴロに仕留めた。楽天の岩隈が、約3カ月ぶりの完投で19勝目をつかみ取った。「素直にうれしい。粘り強く投げられた」。表情は晴れやかだった。

 6回1死までは無安打。武田勝との投手戦で一歩も引かず、7回の味方の先制点を呼び込んだ。「バランスがよかった。九回も気持ち良くいけた」と言うように、球数ほどの疲れは感じていなかったようだ。3安打1失点の堂々の投球だった。

 近年は故障との戦いが続いた。シーズンを通してローテーションを守るのは3年ぶり。終盤戦を迎え、腰をはじめとして体中に疲労がたまっているという。調整を考慮し、登板間隔は中6日がほとんど。中5日での起用も視野に入れたい野村監督は、試合前のベンチで「中6日でもいい。1人で投げきってくれれば」とぼやいていたが、その声が届いたかのような力投だった。

 20勝の大台が目前となった。「リーチが掛かったので、あと一つは勝ちたい」。普段は数字の目標を掲げないエースが、初めて欲をのぞかせた。

 ≪代打高須がまた殊勲打≫楽天は0―0の7回に代打高須の適時打で均衡を破った。2死一、二塁でフルカウントからのチェンジアップを中前へ運び、「カウント0―1からチェンジアップが続き、はっきりと見極められた。最後に甘い球を打てた」。打席での冷静さが光った一打だった。代打で逆転打を放った14日の西武戦に続く殊勲打。野村監督も「いい仕事をしているね」と目を細めた。

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2008年9月16日のニュース