中日 東京弥生クラブの大砲・小林獲り

[ 2008年9月16日 06:00 ]

東京弥生クラブの小林高也外野手

 中日が、今秋のドラフト候補に東京弥生クラブの小林高也外野手(24)をリストアップした。小林は東経大時代に首都大学リーグ通算13本塁打をマークした右の長距離砲。4年時の05年に日本ハムから育成ドラフトで指名を約束されたが、球団側の不手際により直前で指名を回避された。

 ショックで一時は「ボールを見るのも嫌になった」と言うが、明治安田生命を経て昨年からクラブチームでプレー。一般企業に勤務しながら限られた時間で練習を重ね、今度は育成ではなく通常のドラフト候補に浮上した。14日に小林が出場した東京都秋季クラブ1回戦を視察した中田スカウト部長は「素直な打撃は天性のもの」と高く評価。落合監督も「右の大砲」を補強ポイントに挙げており「隠し玉」として指名の可能性は高い。小林も「上に行きたい」とプロ入りを熱望。つらい過去を乗り越え、10・30ドラフトを待つ。
 ◆小林 高也(こばやし・たかや)1984年(昭59)2月26日、東京都生まれの24歳。小2から野球を始め、中学時代は調布シニアで全国大会優勝。新潟明訓では3年春からベンチ入りし同年夏は新潟大会4強。東経大卒後、昨年から東京弥生クラブに所属。家族は両親。1メートル80、85キロ。右投げ右打ち。

  ▼05年育成ドラフトにおける日本ハムの不手際 05年に導入された育成選手枠については、事前にNPBと日本野球連盟の間で「社会人に内定している選手は指名しない」との申し合わせがあった。ところが、日本ハムは申し合わせ事項を球団内で十分に伝達しておらず、明治安田生命に内定していた小林の指名を決定。直前になって申し合わせ事項に反することが分かり、ドラフト直前になって指名を回避した。

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2008年9月16日のニュース