黒田7回無失点で9勝目 斎藤も復帰

[ 2008年9月16日 11:10 ]

パイレーツ戦に先発し7回を投げ3安打無失点、9勝目を挙げたドジャースの黒田

 米大リーグ、ドジャースの黒田博樹投手は15日、敵地で行われたパイレーツ戦に先発し、7回まで3安打無失点と好投。今季9勝目を挙げた。

 8回からは右ひじ痛で故障者リスト入りしていた斎藤隆投手が復帰後初登板。1回を無安打2奪三振と完ぺきに抑えた。
 ドジャースは8-2で勝った。

 ≪優勝マジックも1けたに≫ドジャースの黒田が7回を3安打無失点で9勝目。ナ・リーグ西地区優勝へのマジックナンバーを1けた台に減らし「調子はよくなかったので低めに集めた。大事な時期にこういう投球ができ、チームが勝ってよかった」と喜んだ。
 1回、連打で無死一、二塁のピンチを招いたが、3番打者を外角速球で見逃し三振。後続も断ってリズムに乗った。4回の打席では四球で出塁後、三塁に滑り込んだ際に右足を痛めたが「骨が折れてなければ、いくつもりだった」。6―0の6回2死三塁もしのぎ、得点を許さなかった。
 黒田は「優勝争いの緊張感の中で投げたい」とメジャーを選んだ。地区制覇が近づき「優勝がどういうものか、どれだけの充実感があるか分からない。早く体感したい」。広島時代には経験できなかった優勝に加え、2けた勝利も見えてきた。
 ≪斎藤が65日ぶり救援登板≫右ひじ痛から復帰したドジャースの斎藤が7月12日以来、65日ぶりに登板。黒田を救援し、8回を無安打で2三振を奪った。
 速球は最速90マイル(約145キロ)と本調子ではなく、1四球を与えたが、斎藤は「(メジャー)初登板を思い出した。投げられたことがうれしい」。ベンチに戻るとトーリ監督から握手を求められ、「じーんときた」。黒田は「いい形で投げてもらえて良かった。抑えに戻ってくれると思う」と喜んだ。

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2008年9月16日のニュース