斎藤 右ひじ痛で緊急降板、長期離脱も

[ 2008年7月14日 06:00 ]

<ドジャース・マーリンズ>九回、腕の違和感を訴え、マウンド上でトレーナーと話す斎藤、右はトーリ監督

 【ドジャース3―5マーリンズ】ドジャースの斎藤隆投手(38)が12日(日本時間13日)のマーリンズ戦の9回に登板したが右ひじ痛を訴えて緊急降板した。14日にMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けるが、本人も張りや違和感ではなく、痛みを伴っていることを説明しており、メジャー初の故障者リスト(DL)入りは確実。検査結果次第では長期離脱の可能性もある。

 斎藤はベンチに向かって顔をゆがめ、首を横に振った。トーリ監督、コンテ・チーフトレーナーが血相を変えてマウンドに駆け寄る。異変を感じたのは9回、2者連続空振り三振の後、3人目ヘルムズの打席。4球目の95マイル(約153キロ)直球で限界に達した。
 「急にです。最初はつったというか、パーンと張りが出たような。でも2球目、3球目と投げるごとにひどくなったので、これは張りじゃないと」
 初球92マイル(約148キロ)の直球を投げた後に“異変”を感じた。右腕を下げ、手のひらを開けたり閉じたりする行為を繰り返す。降板後、アイシングを施したものの、本格的な治療は14日の精密検査の結果を待ってからとなった。
 ただ症状は決して楽観できるものではない。「激痛ではないんですけど嫌な感じがある。痛みの幅はピンポイントではなくて、ボワーンとしている」と説明した。そして「試合が終わると痛みが増してきた」と痛みを伴っていることを明かした。DL入りは確実で、長期離脱の可能性もある。
 メジャーでは一昨年に背中、昨年は背中に加えて左太腿裏などの痛みを訴えたことがあるが、ひじは初めて。横浜時代の97年に遊離軟骨手術を行っているが「今までにない個所」と話している。トーリ監督は「とにかく検査結果を待つしかない。みんな心配している。ひどくなければいいのだが」と語った。
 緊急事態に延長戦で敗れたチームは、首位ダイヤモンドバックスとのゲーム差が2に開いた。今季も17セーブをマークするなど、今やメジャーを代表する守護神となった斎藤。長期離脱となれば、大幅な戦力ダウンは避けられない。

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2008年7月14日のニュース