センバツV腕・東浜 決勝で涙

[ 2008年7月14日 06:00 ]

<沖縄尚学・浦添商業>ピンチを迎え汗をぬぐう沖縄尚学・東浜

 第90回全国高校野球選手権記念大会(8月2日開幕、甲子園)は13日、全国53地区で472試合が行われた。沖縄大会決勝は浦添商・伊波翔悟投手(3年)が沖縄尚学を2失点完投に抑え、今夏最初の甲子園切符を獲得。沖縄尚学はエース東浜巨(なお)投手(3年)が初回に5失点と乱れ、史上6校目の春夏連覇の夢を断たれた。センバツV校が夏の甲子園出場を逃したのは00年東海大相模(神奈川)以来。14日は山口大会が開幕し、全国39地区で290試合が行われる。

 【沖縄尚学2―5浦添商】東浜は壁に向かって1人で泣いた。こぼれ落ちる涙を止められない。甲子園を目前にしながら、春夏連覇の夢が散った。「まだ信じられない。あっという間に過ぎた夏だった」。一呼吸置くと涙をこらえ、笑顔をつくりながら声を絞り出した。
 初回に悪夢が待っていた。打者10人に4安打、3四死球と大崩れして5失点。準決勝で登板しなかった浦添商・伊波とは対照的に、疲労から制球が定まらず、高めのボールを痛打された。2回以降は4安打無失点に抑え10三振を奪ったが、エースの乱調でチームは浮足立った。
 試合前、思わぬ誤算があった。春の王者の雄姿を見ようと異例の1万1000人の観客が集まった。日曜日の観光客も重なり、球場周辺の道路は大渋滞。ナインの球場到着は試合開始45分前で、5分後にはシートノックを行った。「少し気持ちの整理がつかなかった」と東浜。打線は終盤2点を返したが、慌ただしく迎えた初回の5失点が重すぎた。
 あまりにも早過ぎた夏の終わり。東浜は注目の進路について「しばらく休んでからゆっくり考えたい。今のところは何とも言えない」と明言は避けた。大学進学の希望はあるが「将来はプロを目指したい」と18歳の心は揺れている。センバツV腕がどんな決断を下すのか。プロ12球団が注目している。

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