新代打の神様!葛城V打でCSマジック復活

[ 2008年7月14日 06:00 ]

<阪神・広島>ヒーローインタビューで「ウオー!!」と雄叫びを上げる葛城

 【阪神5―2広島】突破口を開いたのはアニキの足だった。2―2で迎えた8回。1死から金本が粘って四球で出塁。続く関本の初球に昨年7月27日以来の盗塁となる二盗を決めた。

 「年を取りました。明らかにスピードは落ちました」。苦笑いの金本だが、オフの左ひざ手術を忘れさせるようなスライディングで好機を拡大。これでリーグ最高打率を誇る打線にスイッチが入った。
 関本の代打・桧山は倒れたが、2死から鳥谷が敬遠され、久保田の代打・葛城がシュルツの甘く入った直球を右翼線に運ぶ決勝の2点三塁打。打球が抜けた瞬間に「よっしゃ~」と雄叫びを上げた背番号33はお立ち台でも「ウォー」と絶叫。「打ててよかった。真っすぐに絞って打席に入った。(鳥谷が敬遠されて)燃えるものがあった。なめられてたまるかの気持ちもあった」と胸を張った。
 首位独走はレギュラーだけの力ではない。今季のチーム代打成績はリーグトップの・285。起用20以上では葛城がトップの・458、桧山も3位の・361と勝負強い。采配がズバリとはまった岡田監督も「(この3連戦は)打てない印象が強かったが、その中で打線がつなぎ、最後は葛城がよく決めてくれた」と称えた。
 桧山と並ぶ“新代打の神様”の一振りで前夜消滅したクライマックスシリーズ進出マジックは52で再点灯。猛虎にはグラウンドにもベンチにも死角がない。

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2008年7月14日のニュース