甲子園26勝監督「これじゃ甲子園には行けないよ」

[ 2008年7月14日 09:06 ]

自慢の打線が爆発し7回コールド勝利に笑顔の山陽・三原監督

 【山陽11-3竹原】名将のタクトが若武者たちを躍動させる。広島大会1回戦で13日、14年ぶりの甲子園を狙う山陽が順当に初戦を突破。広陵(広島)、京都外大西で全国大会2度準Vの甲子園通算26勝の三原新二郎監督(67)は就任3年目の夏の第一歩を冷静に振り返った。「内容はまだまだ。これじゃ甲子園には行けないよ」

 先発メンバーに名を連ねたのはすべて1、2年生。昨夏に1年でレギュラーだった6人が、1番から6番に並んだ。チーム計10安打のうちで、6人が放った安打は9本。4番・駿河が初回に先制2点打を放ち、3番・則貞も3回に左越え2ランを放つなど、11得点もすべて6人で奪った。
 三原監督は06年8月の就任直後からチームを長期計画で育成中。現時点での完成度は理想のイメージの「まだ20%しか達していない」と笑う。だが、県大会優勝は遠い目標ではない。「50%くらいまでできたら甲子園には出場できる。今大会でどんどん成長するよ」。
 則貞が「チームが勝つために打っていきたい」と力を込めれば、駿河も「きょうは初戦で力みがあった。次戦までに調整します」と自信たっぷり。実戦経験豊富な2年生中心のチームの伸びしろはまだ底が見えない。

続きを表示

2008年7月14日のニュース