松坂 6四死球に苦笑い「ある意味自分のピッチング」

[ 2008年7月14日 09:42 ]

オリオールズ戦で今季10勝目を挙げ、チームメートとハイタッチするレッドソックス・松坂

 ホームだけは踏ませない。13日、オリオールズ戦での松坂大輔投手は何度もピンチを迎えながら6回無失点。松坂自身、苦笑いで「要所でしっかり粘ることができた。ある意味自分のピッチング」と振り返る10勝目だった。

 左翼方向に強く吹いた風の影響もあってか、制球は乱れた。四球が絡み3回まで毎回得点圏に走者を置いた。だが、変化球を有効に使って切り抜ける。5回が象徴的だった。1死から3連続四死球で満塁としたが、4番ハフを空振り三振、5番モーラを投ゴロに、いずれも切れのあるスライダーで仕留めた。
 計57四球はリーグワーストに並び、計93四死球を与えた昨季を上回るペース。だが、16登板で10勝1敗、防御率2・65。やはり球宴までに10勝した昨季は、6敗していたとあって「今年は波が小さく、チームに勝てるチャンスを持っていけている。内容は昨年よりいい」と言い切った。
 物足りないとすれば、昨季同じ16試合の時点で100回を超えていた投球イニングが、わずか88回1/3と伸びていないことだろう。それでも「5回とか、6回無失点で、なんか文句ある? という感じ」と走者を背負ってからの対応に収穫を感じている様子。メジャーで2年連続2けた勝利をクリアし、チームの地区首位奪回に貢献。胸を張って後半戦に向かう。(共同)

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2008年7月14日のニュース