市川越 井口で19年ぶり甲子園狙う!

[ 2008年6月18日 06:00 ]

19年ぶりの甲子園へ気合いを入れる市川越・井口

 第90回全国高校野球選手権記念大会(8月2日から17日間、甲子園)南北埼玉大会の組み合わせ抽選会が17日、さいたま市内で行われた。初の第1シードを獲得した南埼玉の市川越は12日に朝霞と対戦。エース井口拓皓(3年)を中心に89年以来、19年ぶり2度目の甲子園を目指す。

【南埼玉組み合わせ
北埼玉組み合わせ


 井口の表情が引き締まった。89年、川越商の校名で甲子園に出場した市川越が、成長した右腕を軸に19年ぶりの聖地へ突き進む。「甲子園で投げるイメージはできています」
 昨夏の初戦、春日部共栄を7回2失点に抑え、大金星の立役者となった。今春の県大会はセンバツ準優勝の聖望学園などを撃破し、初優勝の原動力となった。そして関東大会初戦では東海大甲府を最速142キロの直球とスライダーで4安打11三振完封。パワーアップの源は肉体改造の成功だ。体重は昨夏から11キロ増の76キロながら体脂肪率は5%減の12%。直球の最速は7キロ増した。5年前から同校で指導する元早大監督・石山建一臨時コーチ(66)には「カウントは必ず2―1に」と制球の大切さを叩き込まれた。
 順調に勝ち進めば26日の決勝で聖望学園・大塚とまみえる可能性は高い。「それは避けられない」と井口も真っ向勝負を待ち望んでいた。

 ◆井口 拓皓(いぐち・たくあき)1991年(平3)1月16日、埼玉県生まれの17歳。藤沢中では投手。中3年時にKボール(軟式ボールの一種)の大会で全国優勝。市川越では2年春からベンチ入り。家族は両親と兄、姉。1メートル74、76キロ。右投げ右打ち。

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2008年6月18日のニュース