ソフトバンク　またも石川攻略できず

　【ソ２－３ヤ】またしても同じ左腕にやられた。ソフトバンクは前回の対戦に続いて石川を攻略できず、連勝は４で止まった。

　この日は７回で５安打１点。４日の対戦では８回で３安打０点。奪った得点は、計１５回で１点だけだ。小久保は「もう当たらないからいい。対策を立てる必要もない」と、あきらめ顔だった。

　攻略法は徹底していた。ミーティングや円陣では「低めは捨てて（打撃の）ゾーンを上げていくこと。反対方向を意識すること」と指示があった。しかし、１回１死一、二塁から小久保、柴原が凡退。先制の好機を逸すると、その後も低めを丁寧に突いてきた好投手を崩すことはできなかった。

　「前回と同じように、低めに集まっていた。理屈じゃ分かっているけど、手が出てしまう」と小久保。自身の適時打で六回に一矢を報いるのが精いっぱいだった。

　貯金を開幕直後以来の５に伸ばすことはできず、交流戦首位の座からも陥落した。残り３試合。小久保は「チャンスはあるんだから、望みは捨てない」と、気持ちを切り替えていた。