グリフィー ケガ乗り越え6人目600号

[ 2008年6月11日 06:00 ]

マーリンズ戦の1回、通算600号本塁打を放ち、観客に応えるレッズのグリフィー

 レッズのケン・グリフィー外野手(38)が9日(日本時間10日)のマーリンズ戦で史上6人目となる通算600本塁打の偉業を達成した。初回1死三塁、ヘンドリクソンの118キロカーブを右翼ポール際に運んだ。「打った瞬間はそんなことを忘れていた」と言うが、総立ちの観衆、同僚、そして14歳の息子トレイ君の祝福で感激はこみ上げた。「ホームベースを踏んだときの気持ちは忘れることができない」。38歳の言葉は震えた。

 19歳の89年にマリナーズでメジャーデビュー。96年から5年連続40本塁打以上も、30代になってからは故障との闘いだった。31歳261日の史上最年少で450号に到達したが、600号は出場試合数で6人中4番目。苦しみ抜いた金字塔だ。
 グリフィーはゴールドグラブ賞も10度獲得している。強打者でありながら守備でもメジャー最高であり続けてきた。薬物疑惑とも無縁の存在だ。「子どものころ、父(シニア)は“自分は最高の選手ではないが、一番気持ちの強い選手になりたい”と話してくれた。自分もそうなりたかったんだ」。通算152本塁打の父の教えを守り抜いた“ジュニア”は「これからも仲間と喜びを分かち合いたい」と笑った。

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2008年6月11日のニュース