福留「名前で野球をやるわけじゃない」

[ 2008年6月11日 12:23 ]

 米大リーグ、カブスの福留孝介外野手は10日、シカゴで行われたブレーブス戦に「6番・右翼」で出場、4試合ぶりに安打を放ち、5打数2安打1打点だった。内容は左前適時打、投ゴロ、中飛、右前打、空振り三振。打率は2割9分5厘。試合はカブスが10―5で勝った。

 ≪グラビンから快打≫知らないことを、恐れなかった。この日の相手先発は300勝投手のグラビン。技巧派左腕に対し、「名前で野球をやるわけじゃない。意識はしなかった」。2回無死一、三塁の左前適時打で、その言葉を証明した。
 2回の打席は外角低めいっぱいへの速球で続けてストライクを取られ、2球で追い込まれた。しかし、福留はここであわてない。3球で勝負を決めにきたグラビンの外角球がやや高めに浮いたところをとらえ、左前に鋭い打球を放った。「あれが一番甘い球だった」。試合後、冷静に振り返った。
 打率はまだ3割を下回っているが、「一時期に比べて思い通りの打撃ができている」と、手応えを口にする。7回には右前打。今季22度目の、1試合複数安打だった。(共同)

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2008年6月11日のニュース