プロ注目・榊原 ヒヤヒヤ発進

[ 2008年6月11日 06:00 ]

<関西国際大・道都大>1点を失ったものの、プロ注目の片鱗を見せた関西国際大2番手・榊原

 第57回全日本大学野球選手権は10日、神宮球場と東京ドームで開幕し、1回戦6試合が行われた。神宮の第1試合では今秋ドラフト上位候補右腕、関西国際大・榊原諒投手(4年)が2番手で登板。最速148キロの速球を武器に4回1/3を1失点に抑える好投で道都大を下した。また東京ドームでは初出場の中部大が延長10回サヨナラで龍谷大を下した。11日は両球場で1回戦4試合と2回戦4試合が行われる。

 【関西国際大3―1道都大】関西の剛腕・榊原が胸をなで下ろした。2点リードの9回2死満塁、中堅へ抜けそうな一打を二塁・皆本がダイビングキャッチ。ヒヤヒヤの末、2年連続初戦突破を決めた。「気持ちで守りに入ってつかまってしまいました」。8、9回に連続で満塁のピンチを招き満足はしていないが、エースの緊急リリーフが流れを呼び寄せたことは確かだ。
 5回2死二塁から登板。得意のスライダーで小屋畑を空振り三振に仕留めると、打線は6回に3点を先行。8回に1点こそ失ったが、MAX148キロの速球を武器に計4三振を奪った。「テクニックや安定感はトップレベル」と中日の米村スカウトもあらためて二重丸をつけた。11日は明大と激突。「去年は早稲田とできてうれしかったけど、今年は勝つつもり」。昨季の早大戦は4番手で6点を失い、チームも3―16で大敗した。その悔しさを今春の東京六大学覇者にぶつける。

 <上武大“イノビッシュ”ガチガチ>先発は今春リーグ戦5勝の豊田ではなく、同1勝ながら防御率0・40と安定感抜群だった井納。1メートル88、78キロの体形から日本ハム・ダルビッシュにちなんで“イノビッシュ”と呼ばれる右腕は7回3失点と役目を果たして「初の神宮で足が震える場面があった」とホッとした表情。谷口監督は「井納の怖いもの知らずがいい方に出たね」と笑顔を見せた。

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2008年6月11日のニュース