松井秀 猛打賞に走守でもハッスル

[ 2008年5月25日 06:00 ]

<ヤンキース・マリナーズ>5回裏2死、一、二塁、ロビンソン・カノの適時打で生還する二走・松井秀

 【ヤンキース13―2マリナーズ】ヤンキースの松井が打って走って守って圧勝劇の原動力となった。今季3度目の“猛打賞”に最多の3得点だけじゃない。左翼守備では8回にビドロの打球の判断を誤り二塁打としながら、続く1死三塁では左飛で本塁を狙ったビドロを刺す2個目の補殺。ロドリゲス不在時以外では3年ぶりの4番として存在感を示した。

 特に光ったのが5回の走塁だ。自身の2点適時打でリードを広げなお2死一、二塁。カノの左前打で微妙なタイミングながら三塁を蹴り本塁に突入。体を外側にずらしながら捕手のミットの下に左手を滑り込ませ、タッチを間一髪かいくぐった。「捕手がホームプレートの上にいたので、走る途中でああいうふうに行くしかないと考えた」。前日のサヨナラ生還に続く激走で8得点のビッグイニングを呼び込んだ。
 前日の抗議時に審判に土を蹴り上げた行為で、ジラルディ監督が出場停止。体調不良も含め、今季監督不在3試合目での初勝利に「勝てて良かった」と胸をなで下ろした。これで今季のマ軍戦は4戦全勝で、松井は全試合に打点を挙げて貢献。お得意さまに3連勝すれば借金は完済できる。

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2008年5月25日のニュース