西武がトップ 阪神は“当たり年”?

[ 2008年5月25日 08:12 ]

 交流戦は25日からセ・リーグの本拠地に舞台を移し、前半戦3カード目が始まる。

 これまでパの球場では指名打者が先発メンバーに名を連ねたが、今度は投手が打席に立つ、セの形式で行われる。
 この3年間の交流戦で、セの投手全員の打率は1割4厘なのに対し、パは1割5厘と全く差はない。普段は打席に入らないことを考えれば、パの投手が健闘しているといえる。
 しかも打点はセの計12打点に対し、パはなんと27打点。05年の投手による打点は両リーグ計14点だったが、すべてこれがパの選手。過去3本の投手の本塁打が飛び出しているが、岩本(日本ハム)、JP(オリックス、現ソフトバンクのパウエル)、松坂(西武)と、これもオールパ・リーグだ。
 最も投手打率が高いのが西武で1割4分8厘。06年には2割2分5厘をマークした。3年間で9打点も12球団トップである。
 西武の次に高打率なのは巨人(1割3分5厘)、楽天(1割2分5厘)。阪神は06年に2割2分6厘で交流戦投手打率の最高記録を保持しているが、05年と07年は無安打。隔年ごとに成績が両極端な結果になっており、今年は“当たり年”になる番だ。
 投手が打点を挙げると、打線に勢いがつき、投手自身もノッてきて勝利に結びつくことが多いが、交流戦でも例外ではない。
 投手に打点が付いたチームの勝敗は3年間で27勝5敗1分、勝率は8割4分4厘と、ほぼ勝利が約束される。
 投手に打たれると勝てないというデータを各球団が分析、走者を背負ったときは野手と同じような投球をするようになったため、05年12試合、06年18試合もあった投手の打点試合が、07年にはわずか3試合に激減。猛威を振るったパの投手陣の打撃も07年にはついに打点をマークする選手はいなくなった。
 08年はどういう結果になるか。投手が貴重な打点を記録した場合は、そのチームは勝つ確率が高いということを頭に入れておくと、交流戦の楽しみ方も増える。

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2008年5月25日のニュース